-唐津の土 -

 

 

 

こちらが唐津の陶土。

左が白土で 右が赤土です。白土と言っても

他産地の白土に比べ、比較的鉄分を多く含みますので

ベージュ色をしています。

 

ものにもよりますが、概ね唐津の土は焼き上がりとしては

硬質とは言えません。

吸水性が高いものも多く、食物などの色素が吸着しやすい。

 

それゆえに“経年変化”が楽しめる

素材だとも言えます。

 

 

陶芸の陶土として 最もポピュラーな信楽の土と

唐津の白土を並べてみました。右のグレー色をしたものが信楽土。

 

唐津の陶土は「砂気が多い」と表現されます。

砂を含んでいるというよりも

土自体がザクザクと砂っ気を帯びているという感覚。

信楽の陶土は、もともとがきめの細かい土に

小粒の砂が含まれているという感じ。

 

…と、なかなか文字では表現しづらいのですが

同じ白く焼きあがるとされる土でも

両者全く違う個性を持っています。


 

- 磁器の土 -

 

 

 

 

 

こちらが磁器土。

熊本は天草から産出される“天草陶石”を砕き

練り上げたものです。

ご覧いただける通り、素材感を感じないくらい

きめの細かい陶土です。

焼き上がりは硬く、吸水性はありません。

 

 

 

一般的な天草の磁器土には

「撰上」(えりじょう) 「撰中」(えりちゅう) 「撰下」(えりげ)と

 

含む鉄分量によって等級分けがあります。

※写真左より撰上・撰中・撰下。

この上位にもうひとつ「特上」がある。

 

鉄分が少なく 白い土ほど高価ですが

土の鉄分量によって 釉薬の発色も変わってくるので

一概に優劣をつけ難くもあります。

 

例えば、「撰下」の磁土だと、同じ磁器の焼き方をしても

釉薬が強く青みがかってくるので

染付などに向いているとされます。