遺伝で残念

「そんなにやれやれ言われたら逆にやりたくなくなる!」

 

朝から息子がごねて叫ぶ。

メシ食え、着替えろ、歯ぁ磨け、教科書入れろ、宿題入れろ

結局昨日の夜やってなかったり、ギリギリまで寝てるから

こういう事になるんですけどねぇ、、、

 

あまのじゃくを自認する自分としては

やれと言われれば言われるほどやりたくなくなるのは

死ぬほどよく分かります。
母親に「あんたも同じやったよ」と言われたし(笑)

皆が東を目指して走ってたとしたら

自分は西へ駆け出したくなる性格なのです。

これはもうどうしようもない。

 

ちょっと前にこんな本を読みました

 

※ベストセラーになった、橘玲さんの著書言ってはいけない―残酷すぎる真実―

遺伝の項の元ネタ本だということです。


遺伝は学問として証明が難しいとされてきましたし
ナチスの優生思想の論拠にも使われたこともあり

差別につながるとタブー視されてきた学問でもありました。
しかし近年には、多くの双生児(ふたご)を比較調査するというやり方で
かなりの信頼できるデータが取れてきたと言います。

慶応義塾大学教授で、行動遺伝学を専門とする安藤寿康さんによると

その人を形成する要素は100%遺伝。

その子供はその両親の持つ要素の枠内で形成されます。

両親が持つ能力にも、親自身が発現させているものと、させていないものがあり

 

一見見えずらいこともあるけれど

ともかくその範囲外から突発的に別の要素が生まれることはない。

 

しかも一番驚くべきことは、家庭内での子育てや教育は

言語能力には影響は与えても

その子がどう育つかじたいには影響しないとのことでした。
すべて遺伝、、、

  

昨日嫁さんが小学校の懇談会に出席したのですが

新任の先生が、教育熱心な親御さんたちから飛び交う教育に関しての要望で

袋叩きのような状態になりかなり可哀そうだったとのことです。
うちの子がこうなったのは学校の環境のせい。改善してほしいと、、、

 
子供の性格は家庭外での環境「非共有環境」で形成されるので
友達次第で性格が曲がるということはあるかもしれません。
その部分はもう子供自身の選択ですからコントロールはできません。

ただ、性格もさることながら、安藤さんの本によると

実験から、教育環境や教育者からの教え方は
子供の学力向上などとはほとんど関係がないことが分かっています。

かなりビックリの内容です。

芸術やスポーツに関しては80%が遺伝からの影響。

学力知力は50%が遺伝の影響でしたが、それでも教育のしかたが

その他の50%に及ぼす影響はほぼないそうです。

 

うちの子供たちに、ドタドタ歩くな、本を出しっぱなしにするな

食事中に肘をつくな、足を組むな、人の話を聞け

パソコンするときに飲み物横に置くなやらあれこれ注意しますが

たぶん全部僕もやってません。残念ながら…

 

すべて遺伝です!(笑)

 

一番長い時間を身近で過ごす大人は親ですから

そのまま倣うんだと思いきや

こういった遺伝的な素地をもっているゆえに

子供はほぼ親のからの遺伝の枠内と
親の手の届かない家庭外の環境に影響されながら育っていきます。

 

 

世の親御さんや教育者の努力をひっくり返すような

ロマンティックさのかけらもない話ですが

せめて僕らから子供にできることは
普段から彼らのようすをしっかり見てあげて

向き不向きをきちんと見つけてあげること。

それと、それでも世の中捨てたものじゃないよと
僕ら自身が人生楽しんでいる背中を見せることくらいじゃないでしょうか。

最近は明るい大人が少ないように見えますから。